「人材派遣営業はきついって聞くけど、実際どうなの?」
「営業だからノルマが厳しいの?」
「企業とスタッフの間に入るのが大変そう……」
人材派遣営業への転職を考えている人の中には、このような不安を感じている方もいると思います。
実際、人材派遣営業は決して楽な仕事ではありません。
営業として数字を追いながら、企業とスタッフの双方を支援し、契約や勤怠などの事務処理にも対応します。急な欠勤や退職など、予定どおりに進まないこともあります。
一方で、企業の採用課題を解決したり、スタッフの就業を支援したりする中で、大きなやりがいを感じられる仕事でもあります。
私は人材派遣営業として8年間勤務し、企業の採用支援からスタッフの就業支援まで経験してきました。
この記事では、人材派遣営業として8年間働いた経験から、「きつい」と感じたこと、やりがい、向いている人、転職前に知っておきたいポイントをリアルに解説します。
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結論|人材派遣営業はきつい。でも、やりがいも大きい仕事
先に結論を言うと、人材派遣営業は「楽な営業職」ではありません。
主に大変だと感じるのは、次のような部分です。
- 数字目標がある
- 企業とスタッフの間に入って調整する
- 営業以外の事務処理も多い
- 急な欠勤・退職などへの対応がある
一方で、次のようなやりがいがあります。
- 企業とスタッフの双方から感謝される
- 採用課題を解決できる
- 営業力だけでなく課題解決力が身につく
- 人と企業の成長に関われる
つまり、「人と関わることが好き」「課題を見つけて解決することが好き」という人には、きつさ以上に面白さを感じられる仕事だと私は考えています。
人材派遣営業がきついと言われる理由4つ

ここからは、実際に8年間働いてきて「大変だな」と感じた部分を紹介します。
① 数字目標・ノルマがある
人材派遣営業は営業職なので、当然ながら数字目標があります。
例えば、
- 売上
- 新規案件の獲得
- スタッフの就業決定数
- 既存顧客へのアプローチ
など、会社によってさまざまなKPIが設定されます。
目標を達成できているときは問題ありませんが、数字が未達の状態が続くとプレッシャーを感じることがあります。
特に営業職なので、「頑張ったかどうか」だけではなく、最終的に数字として結果を求められる点は理解しておいた方がいいでしょう。
② 企業とスタッフの板挟みになる
人材派遣営業ならではの大変さが、企業とスタッフの間に入って調整することです。
例えば企業からは、
「できるだけ早く人材を紹介してほしい」
と言われる一方で、スタッフからは、
「勤務条件が合わない」
「もう少し給与が高い仕事がいい」
と相談されることがあります。
企業側の希望とスタッフ側の希望が、いつも一致するとは限りません。
私自身も、企業から急ぎの採用依頼を受けながら、スタッフの希望条件との間で調整する場面を何度も経験しました。
そのようなときは、企業には採用市場の状況を説明し、スタッフには仕事内容や職場環境を正しく伝えながら、双方が納得できる着地点を探します。
単純に「人を紹介する」だけではなく、企業とスタッフの双方に寄り添って調整することが、人材派遣営業の難しさでもあります。
③ 営業だけではない。事務処理も意外と多い
「営業だから、外回りや企業との商談が中心」と思って入社すると、ギャップを感じるかもしれません。
人材派遣営業には、営業活動以外にもさまざまな事務作業があります。
- 契約書の作成
- 勤怠確認
- 請求関連の処理
- 社内システムへの入力
- スタッフ情報の管理
- 社内との調整
などです。
特にスタッフの人数や担当企業が増えてくると、こうした管理業務も増えていきます。
「営業だけをやりたい」という人には、想像とのギャップが出やすい部分だと思います。
④ 急な対応が発生する
人材派遣営業では、予定どおりに一日が進まないことがあります。
例えば、
- スタッフから急な欠勤連絡が入る
- スタッフが突然退職する
- 企業から急ぎの求人依頼が入る
- 就業中のスタッフから相談を受ける
- 企業から急な要望が出る
といったケースです。
朝に立てた予定が、急な対応で大きく変わることもあります。
そのため、人材派遣営業では「予定どおりに仕事を進める力」だけでなく、「予定が崩れたときに優先順位をつけて対応する力」も重要です。
人材派遣営業で特に大変なのは「人を相手にする仕事」だから
人材派遣営業の難しさを一言で表すなら、「人を相手にする仕事だから、正解が一つではない」ことだと思います。
企業にとって良い条件が、スタッフにとって良い条件とは限りません。
また、昨日まで問題なく働いていたスタッフが、突然「辞めたい」と相談してくることもあります。
営業側からすると、「なぜ急に?」と思うこともありますが、本人には本人なりの事情があります。
だからこそ、単純にルールや数字だけで判断するのではなく、相手の状況を理解しながら対応する必要があります。
この部分を「面倒」と感じる人もいれば、逆に「人と向き合う仕事だから面白い」と感じる人もいます。
それでも人材派遣営業を続けるやりがい4つ

ここまで「きつい部分」を紹介しましたが、8年間続けてきた理由はもちろんあります。
① 企業とスタッフの双方から感謝される
人材派遣営業は、企業とスタッフの両方に関わる仕事です。
そのため、就業が決まったスタッフから、
「紹介してもらえてよかったです」
と言ってもらえたり、企業から、
「良い人を紹介してくれてありがとう」
と言ってもらえたりすることがあります。
自分が間に入ったことで、「仕事を探している人」と「人材を必要としている企業」の双方に貢献できたと実感できる瞬間です。
② 企業の採用課題を解決できる
人材派遣営業の仕事は、単純に人材を紹介するだけではありません。
企業がなぜ採用できていないのかを考え、採用方法や募集条件などについて提案することもあります。
私が実際に担当していた企業では、東京拠点の採用支援を行っていました。
その中で「名古屋拠点の採用がうまくいかない」という課題を知り、詳しくヒアリングしたところ、応募数ではなく、面接対応を行う現地社員のリソース不足が採用停滞の原因でした。
そこで、東京拠点の担当者でも面接対応ができるよう、リモート面接の導入を提案しました。
その結果、名古屋拠点でも面接数が増え、採用活動がスムーズに進むようになりました。
この経験から、人材派遣営業は単に「人を紹介する仕事」ではなく、企業の採用課題を理解し、採用成功につながる方法を一緒に考える仕事でもあると実感しました。
③ 営業力だけでなく課題解決力が身につく
人材派遣営業を経験すると、営業スキルだけでなく、さまざまな能力が身につきます。
- 課題解決力
- 調整力
- コミュニケーション力
- 提案力
- 交渉力
- 問題が起きたときの対応力
特に企業の採用課題を深く聞き出して解決する経験は、営業としての大きな財産になります。
④ 自分自身の成長を実感できる
最初はうまく話せなかった企業との商談でも、経験を積むことで徐々に相手の課題を引き出せるようになります。
スタッフとの面談や職場見学のフォロー、トラブル対応なども、経験を積むほど対応できる幅が広がります。
「以前なら困っていたような場面でも、自分で解決できるようになった」と感じられるのは、この仕事の魅力の一つです。
人材派遣営業はどんな人に向いている?
人材派遣営業は、誰にでも向いている仕事ではありません。
これまでの経験から、特に向いていると思うのは次のような人です。
- 人と話すことが苦にならない
- 相手の立場に立って考えられる
- 複数の人の間に入って調整できる
- 目標に向かって行動できる
- 急な変更にも対応できる
- 課題を見つけて解決することが好き
- 人や企業の役に立つことにやりがいを感じる
一方で、
- 人と関わること自体が苦手
- 急な予定変更が強いストレスになる
- 数字目標を持つことに抵抗がある
- 営業以外の事務作業をしたくない
という人は、入社後に「思っていた仕事と違う」と感じる可能性があります。
人材派遣営業に向いているかを詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
人材派遣営業に向いている人・向いていない人とは?営業経験8年で感じたリアルを解説
人材派遣営業への転職前に確認したいこと
「人材派遣営業に挑戦してみたい」と思った場合、求人票だけで判断するのはおすすめしません。
会社によって仕事内容や営業スタイルはかなり異なるためです。
転職前には、少なくとも次のポイントを確認しておきましょう。
① 新規営業と既存営業の割合
新規開拓が中心なのか、既存顧客のフォローが中心なのかによって、営業スタイルは大きく変わります。
② 個人目標・チーム目標の内容
売上だけを見るのか、就業決定数や新規案件数など複数のKPIを見るのかを確認しておきましょう。
③ スタッフ対応の範囲
企業営業だけでなく、スタッフの登録面談、就業後のフォロー、契約更新など、どこまで担当するのかも重要です。
④ 事務処理の量
営業と事務をどの程度分業しているのかによって、日々の働き方は変わります。
⑤ 急な対応への体制
スタッフの欠勤や退職などが発生した際、営業個人で対応するのか、チームでフォローするのかも確認しておくと安心です。
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人材派遣営業は「きついからやめておけ」ではない
人材派遣営業には、数字目標、企業とスタッフの調整、事務処理、急な対応など、確かに大変な部分があります。
ただ、それだけを理由に「きつい仕事だからやめておいた方がいい」と判断するのは少しもったいないと思います。
企業の採用課題を解決し、スタッフの就業を支援し、その結果として双方から感謝されることがあります。
さらに、営業力だけでなく、課題解決力や調整力、コミュニケーション力など、他の仕事でも活かせるスキルが身につきます。
大切なのは、「きついか、楽か」だけで判断するのではなく、自分がその大変さを許容できるかどうかです。
まとめ|人材派遣営業は大変。でも、成長とやりがいのある仕事
人材派遣営業は、決して楽な仕事ではありません。
今回紹介した主な大変さは、次の4つです。
- 数字目標・ノルマがある
- 企業とスタッフの間に入って調整する必要がある
- 営業以外の事務処理も多い
- 急な欠勤・退職などへの対応がある
一方で、
- 企業とスタッフの双方から感謝される
- 企業の採用課題を解決できる
- 課題解決力や調整力が身につく
- 自分自身の成長を実感できる
というやりがいもあります。
私自身、8年間人材派遣営業として働く中で大変だと感じる場面は何度もありました。
それでも、人と企業の間に入って課題を解決し、結果につなげられたときには、この仕事ならではの面白さを感じてきました。
「人材派遣営業はきつい?」という疑問に対する答えは、「きつい。でも、人と企業の課題解決に関わりたい人には面白い仕事」です。
転職を考えているなら、仕事内容や営業スタイルを確認したうえで、自分に合う会社を選ぶことをおすすめします。
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