「派遣の時給相場っていくらくらい?」
派遣で仕事を探すとき、気になるのが時給ではないでしょうか。
同じ派遣社員でも、一般事務とITエンジニアでは時給に大きな差があります。また、同じ事務職でも、一般事務・経理・貿易事務など、求められる経験やスキルによって時給が変わることがあります。
2026年8月の三大都市圏における派遣求人の平均時給は1,674円でした。
ただし、これはあくまで派遣求人全体の平均です。実際の時給は、職種・勤務地・経験・スキル・資格・求人条件などによって大きく変わります。
この記事では、派遣営業を8年間経験してきた私が、最新の派遣求人データをもとに、職種・業種別の時給相場と、「なぜこの仕事は時給が高いのか」まで解説します。

- 派遣の時給相場はどのくらい?
- 【職種別】派遣の平均時給を比較
- 事務・オフィス系の派遣時給相場
- IT・エンジニア系の派遣時給相場
- WEB・クリエイター系の派遣時給相場
- 医療・介護・研究・教育系の派遣時給相場
- 販売・営業・サービス系の派遣時給相場
- 工場・軽作業・物流・土木系の派遣時給相場
- 厚生労働省のデータから見る派遣の時給
- 派遣の時給が高い仕事にはどんな特徴がある?
- 派遣の時給は「仕事内容」だけで決まらない
- 高時給の派遣求人を狙うなら「経験」を作る
- 派遣営業から見た「高時給求人に紹介されやすい人」
- 派遣の時給相場を見るときの注意点
- 派遣の時給相場に関するよくある質問
- まとめ|派遣の時給は「職種・地域・経験」で大きく変わる
- この記事のデータについて
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- 派遣で仕事を探している方へ
派遣の時給相場はどのくらい?
まず、派遣求人全体の平均時給を見てみましょう。
| 項目 | 平均時給 |
|---|---|
| 三大都市圏全体 | 1,674円 |
| 関東 | 1,755円 |
| 東海 | 1,519円 |
| 関西 | 1,568円 |
2026年8月の「はたらこねっと」の派遣・紹介予定派遣求人を対象とした集計では、三大都市圏の平均時給は1,674円でした。
地域別では関東が1,755円、関西が1,568円、東海が1,519円となっています。
つまり、同じ仕事でも勤務地によって時給が変わることがあります。
なお、この数字は実際に派遣社員へ支払われた賃金ではなく、求人サイトに掲載された「募集時の平均時給」です。
残業手当・深夜手当・休日手当・通勤手当・賞与などは含まれていません。
出典:ディップ「2026年8月度派遣求人 三大都市圏の平均時給」
【職種別】派遣の平均時給を比較
次に、職種ジャンル別に平均時給を見てみましょう。
| 職種ジャンル | 平均時給 |
|---|---|
| IT・エンジニア系 | 2,355円 |
| WEB・クリエイター系 | 1,933円 |
| 医療・介護・研究・教育系 | 1,722円 |
| 事務・オフィス系 | 1,643円 |
| 販売・営業・飲食・サービス系 | 1,609円 |
| 工場・軽作業・物流・土木系 | 1,456円 |
2026年8月のデータでは、IT・エンジニア系が2,355円と最も高く、工場・軽作業・物流・土木系が1,456円となっています。
単純に比較すると、IT・エンジニア系と工場・軽作業・物流・土木系では、平均で約900円の差があります。
ただし、これは「ITだから必ず高い」「工場だから必ず安い」という意味ではありません。
同じジャンルの中でも、仕事内容や必要な経験によって時給は大きく変わります。

出典:ディップ「2026年8月度派遣求人 三大都市圏の平均時給」
事務・オフィス系の派遣時給相場
事務職は派遣で非常に求人が多いジャンルです。
2026年8月の事務・オフィス系の平均時給は1,643円でした。
このジャンルには、以下のような仕事が含まれます。
- 一般事務
- 営業事務
- データ入力
- 経理・会計・財務
- 総務・人事・法務
- 秘書
- 貿易事務
- 金融事務
- 英文事務
同じ「事務」でも、求められるスキルはかなり違います。
例えば、Excelへのデータ入力が中心の仕事と、経理・貿易・英文事務のように専門知識や実務経験が求められる仕事では、時給に差が出ることがあります。
一般事務は時給が低い?
「一般事務は時給が低い」と考える人もいますが、一概には言えません。
派遣求人では一般事務でも、Excelのスキル、業界経験、英語力、在宅勤務、業務範囲などによって条件が変わります。
特に「誰でもできる仕事」というより、一定の経験がないと任せにくい仕事になるほど、時給が上がるケースがあります。
IT・エンジニア系の派遣時給相場
2026年8月のIT・エンジニア系の平均時給は2,355円でした。
主な仕事には以下があります。
- SE・プログラマー
- ネットワークエンジニア
- CAD
- ヘルプデスク
- 運用・保守
- 設計
- 評価・テスト
IT・エンジニア系の時給が高くなりやすい理由の一つは、専門的なスキルや実務経験が求められる求人が多いことです。
例えば、単純なデータ入力と、システム開発・ネットワーク構築・設計業務では、企業側が求める経験やスキルが大きく異なります。
そのため、派遣でも「経験者をすぐに現場へ入れたい」という求人では、高い時給が設定されることがあります。
WEB・クリエイター系の派遣時給相場
2026年8月のWEB・クリエイター系の平均時給は1,933円でした。
代表的な仕事には、以下があります。
- WEBデザイナー
- WEBディレクター
- DTPオペレーター
- 制作・編集
- ライター
- 映像・音響
WEB系も、経験や担当範囲によって時給が変わりやすいジャンルです。
例えば、指示された作業だけを行う仕事と、企画・ディレクション・進行管理まで担当する仕事では、求められる能力が違います。
「WEB系だから高時給」ではなく、どこまでの仕事を任される求人なのかを見ることが重要です。
医療・介護・研究・教育系の派遣時給相場
2026年8月の医療・介護・研究・教育系の平均時給は1,722円でした。
このジャンルには、以下のような仕事が含まれます。
- 介護
- 看護
- 保育
- 医療事務
- 研究・開発・検査
- 薬剤師
- 栄養士
このジャンルも、資格の有無や実務経験によって求人条件が変わります。
特に資格が必要な職種では、単純な未経験求人とは時給水準が異なる場合があります。
販売・営業・サービス系の派遣時給相場
2026年8月の販売・営業・飲食・サービス系の平均時給は1,609円でした。
主な仕事には以下があります。
- 販売スタッフ
- アパレル販売
- 携帯・家電販売
- 営業・ラウンダー
- テレマーケティング
- テレアポ
- 接客
- ショールーム
- 旅行関連
このジャンルでは、単純な接客だけでなく、営業経験や販売経験、専門知識、リーダー経験などが求められる求人ほど時給が高くなることがあります。
2026年の派遣市場では、人手不足を背景に、経験者・即戦力を対象とした求人の時給が上がる動きも見られています。
工場・軽作業・物流・土木系の派遣時給相場
2026年8月の工場・軽作業・物流・土木系の平均時給は1,456円でした。
主な仕事には以下があります。
- 軽作業
- 食品製造
- 製造・組立
- 加工
- ドライバー
- 物流
ただし、製造系も仕事内容によって時給は大きく変わります。
例えば、単純な軽作業と、機械オペレーター・品質管理・設計などの専門性が高い仕事を同じ「製造」として考えることはできません。
製造業界で派遣の仕事を探す場合は、「業界」ではなく「実際に何をする仕事なのか」まで確認することが重要です。
厚生労働省のデータから見る派遣の時給
求人サイトの「募集時平均時給」とは別に、厚生労働省は労働者派遣事業報告から、派遣労働者の賃金を公表しています。
厚生労働省の令和6年度データでは、主な業務の時間給換算は以下のようになっています。
| 業務 | 時間給換算 |
|---|---|
| 情報処理・通信技術者 | 2,629円 |
| 一般事務従事者 | 1,529円 |
| 製品製造・加工処理従事者 | 1,426円 |
この数字を見ると、情報処理・通信技術者と一般事務では1,100円程度の差があります。
なお、厚生労働省の数字は一般労働者派遣事業の実績を1日8時間当たりの平均賃金から時間換算したものです。
一方、求人サイトの数字は「現在募集されている求人の時給」です。
そのため、両者の数字が一致しなくても不思議ではありません。
出典:厚生労働省「派遣労働者の賃金(時間給)の推移(業務別)」
派遣の時給が高い仕事にはどんな特徴がある?
派遣営業を8年間経験してきた立場から見ると、時給が高くなりやすい仕事にはいくつか共通点があります。
1. 専門的なスキルが必要
IT、設計、研究開発、専門事務など、経験や知識が必要な仕事は時給が高くなりやすい傾向があります。
2. 即戦力が求められる
派遣先企業が「教育に時間をかけるより、すぐ仕事を任せたい」と考えている求人では、経験者を集めるために時給を高く設定することがあります。
3. 人材を集めにくい
求人が多いのに応募者が少ない仕事では、企業が条件を上げて募集するケースがあります。
4. 資格や特定の経験が必要
資格や特定の業務経験が必要になるほど、応募できる人が限られます。
5. 業務の難易度が高い
単純作業よりも、判断・調整・専門知識などが必要な仕事ほど、時給が高くなることがあります。
派遣の時給は「仕事内容」だけで決まらない

派遣の時給を見るときに注意したいのが、職種だけで判断しないことです。
同じ「一般事務」でも、時給1,400円の求人と1,800円の求人が存在することがあります。
この差には、以下のような条件が関係します。
- 勤務地
- 実務経験
- PCスキル
- 資格
- 業務の難易度
- 担当する業務範囲
- 残業の有無
- 勤務時間
- シフト勤務の有無
- 在宅勤務の有無
- 人材不足の度合い
- 派遣先企業が求める経験
そのため、求人票を見るときは「時給はいくらか」だけではなく、「その時給で何を求められているのか」を見ることが大切です。
高時給の派遣求人を狙うなら「経験」を作る

派遣の時給を上げたい場合、単純に高時給求人へ応募するだけではなく、高い時給を設定している求人で求められる経験を作るという考え方もあります。
例えば、
未経験
↓
派遣で実務経験を積む
↓
専門スキルを身につける
↓
経験者向け求人へ応募する
↓
より高い時給の仕事を狙う
というキャリアも考えられます。
特に「今は時給が高くないからダメ」と考えるのではなく、1~2年後にどんな経験を持っていたいかから求人を選ぶことも重要です。
派遣営業から見た「高時給求人に紹介されやすい人」
派遣営業をしていると、同じような希望条件でも、紹介しやすい人と紹介しにくい人がいます。
高時給求人を狙うなら、単に「高い時給の仕事がいい」と伝えるだけではなく、企業へ説明できる経験を整理しておくことが重要です。
例えば、
- これまで何年その仕事を経験したか
- 具体的にどんな業務を担当したか
- どんなツールを使えるか
- どんな資格を持っているか
- どんな成果を出したか
- 一人で対応できる業務は何か
ここまで整理できていると、派遣営業側も企業へ推薦するときに説明しやすくなります。
派遣営業からすると、「経験があります」だけでは企業に推薦しづらいことがあります。
「何ができるのか」まで具体的に説明できる人のほうが、求人とのマッチングを考えやすいからです。
派遣の時給相場を見るときの注意点
平均時給=自分がもらえる時給ではない
平均時給はあくまで全体の目安です。
経験や勤務地、仕事内容によって、自分が実際に受け取る時給は変わります。
求人サイトによって数字が違う
求人サイトによって掲載されている求人、集計方法、地域、職種分類などが違います。
そのため、「A社では1,674円、B社では1,724円だからどちらかが間違っている」というわけではありません。
地域差がある
同じ仕事内容でも、都市部と地方では時給水準が違う場合があります。
特に関東・東海・関西では平均時給にも差があるため、自分が働く地域の求人を確認することが重要です。
仕事内容を確認する
「事務」「製造」「IT」などの大きな分類だけでは、仕事内容の違いまでは分かりません。
時給だけでなく、実際の業務内容・必要スキル・残業・勤務時間などを確認しましょう。
派遣の時給相場に関するよくある質問
派遣の平均時給はいくらですか?
2026年8月の三大都市圏の派遣求人では、平均時給は1,674円でした。
ただし、地域や職種によって大きく異なります。
派遣で時給2,000円は高いですか?
三大都市圏の派遣求人全体の平均と比較すると、2,000円は高めの水準です。
ただし、IT・エンジニア系などでは平均時給が2,000円を超えているため、職種によっては珍しい水準とは言えません。
派遣で時給を上げるにはどうすればいいですか?
専門スキルや資格、実務経験を身につけることが基本です。
また、契約更新時に担当営業へ仕事内容や成果を伝え、時給交渉につなげてもらう方法もあります。
未経験でも高時給の派遣求人に応募できますか?
求人によっては未経験歓迎の仕事もあります。
ただし、高時給になるほど経験や専門スキルを求められる求人が増える傾向があります。
未経験の場合は、まず実務経験を積み、将来的に高時給求人を狙うという考え方もあります。
まとめ|派遣の時給は「職種・地域・経験」で大きく変わる
派遣の時給相場は、単純に「派遣社員だから○円」と決まっているわけではありません。
2026年8月の三大都市圏では、派遣求人全体の平均時給は1,674円でした。
一方で、職種別に見ると、
- IT・エンジニア系:2,355円
- WEB・クリエイター系:1,933円
- 医療・介護・研究・教育系:1,722円
- 事務・オフィス系:1,643円
- 販売・営業・飲食・サービス系:1,609円
- 工場・軽作業・物流・土木系:1,456円
というように、大きな差があります。
そして、同じ職種でも勤務地・経験・資格・仕事内容・求められるスキルなどによって時給は変わります。
派遣の仕事を探すときは、「今いくらもらえるか」だけでなく、「この仕事を経験すると次にどんな求人を狙えるか」まで考えてみてください。
派遣を単なる働き方ではなく、経験やスキルを積むためのキャリアの一つとして考えることもできます。
私自身、派遣営業を8年間経験してきましたが、実際の求人では「時給が高い=楽な仕事」というわけではありません。
高時給には、それだけの経験・スキル・責任・人材の集まりにくさなど、何らかの理由があるケースが多くあります。
求人を見るときは、時給の数字だけではなく、「なぜこの時給なのか?」まで確認してみることをおすすめします。
この記事のデータについて
この記事の職種別平均時給は、ディップ株式会社が2026年8月に公表した「はたらこねっと」の派遣・紹介予定派遣求人における募集時平均時給を参考にしています。
また、業務別の派遣労働者の賃金については、厚生労働省「労働者派遣事業報告(年度報告)」を参考にしています。
求人サイトの募集時平均時給と、厚生労働省が集計する実際の派遣労働者の賃金は、対象や集計方法が異なるため、同じ数字として比較するものではありません。
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