派遣の契約満了後はどうする?退職・離職票・失業保険・次の仕事までの流れを解説

派遣スタッフ向け

「派遣の契約が満了したら、次は何をすればいい?」

「契約満了なら、そのまま退職になるの?」

「離職票や失業保険はどうなる?」

派遣の契約満了が近づくと、次の仕事や退職後の手続きについて不安になる人も多いと思います。

私は人材派遣営業として8年間、企業への営業やスタッフの就業支援、契約更新などに携わってきました。

その経験から見ると、契約満了が近づいたときに大切なのは、「契約が終わる=すぐ退職」と考えず、次の仕事や雇用保険の扱いまで確認しておくことです。

この記事では、派遣の契約満了後にやることを、次の仕事探しから離職票、失業保険まで順番に解説します。

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派遣の契約満了後はどうなる?

まず知っておきたいのが、派遣先との契約が終了することと、派遣会社との雇用契約が終了することは同じではないということです。

派遣では、派遣会社と雇用契約を結び、そのうえで派遣先で働きます。

そのため、今の派遣先での就業が契約満了になっても、同じ派遣会社から次の仕事を紹介してもらうケースがあります。

一方で、次の派遣就業が決まらず、派遣会社との雇用契約も終了する場合は、離職後の手続きが必要になります。

ポイント
「派遣先との契約が終了する」=「必ず派遣会社を退職する」ではありません。

派遣の契約満了後にやること5つ

契約満了が近づいたら、次の5つを確認しておきましょう。

  1. 契約終了日を確認する
  2. 次の仕事を紹介してもらえるか確認する
  3. 派遣会社との雇用契約がどうなるか確認する
  4. 退職する場合は離職票などを確認する
  5. 失業保険を受給する場合はハローワークで手続きする

特に重要なのは、契約満了日を迎えてから動くのではなく、早めに派遣会社へ確認することです。

①まず契約終了日を確認する

最初に確認したいのが、現在の契約がいつまでなのかです。

契約書や就業条件明示書などを確認し、契約終了日を把握しておきましょう。

そのうえで、更新するのか、更新しないのか、次の仕事を探すのかを考えます。

「契約が終わることは聞いているけど、最終出勤日がよく分からない」という場合も、派遣会社の担当者に確認しておくと安心です。

②同じ派遣会社で次の仕事を探す

今の派遣先での契約が満了しても、派遣会社との関係が終わるとは限りません。

同じ派遣会社から次の仕事を紹介してもらうという選択肢があります。

例えば、

  • 今と同じ職種で探す
  • 勤務地を変える
  • 時給を上げて探す
  • 勤務時間を変える
  • 別の業界・職種に挑戦する

などです。

次の仕事を希望しているのであれば、契約満了直前まで待つ必要はありません。

「契約終了後も仕事を続けたい」と派遣会社へ早めに伝えておくと、次の求人を探しやすくなります。

③契約満了後も雇用が続くのか確認する

ここは、失業保険を考えるうえでも重要です。

派遣の場合、契約満了後に同じ派遣会社から次の派遣就業が決まっているケースと、次の就業が決まっていないケースでは状況が異なります。

そのため、契約満了が近づいたら派遣会社に次のことを確認しておきましょう。

  • 今の派遣先との契約はいつ終了するか
  • 次の派遣先を探してもらえるか
  • 次の仕事が決まるまで雇用契約はどうなるか
  • 雇用保険の資格はどうなるか

派遣労働者が同じ派遣会社で次の仕事を希望する場合、雇用保険上の資格継続について一定の取り扱いがあります。具体的な状況によって判断されるため、派遣会社やハローワークに確認しましょう。

④退職するなら離職票を確認する

次の仕事を探さず、派遣会社との雇用契約も終了する場合は、退職後の手続きが必要になります。

そのときに重要になるのが離職票です。

雇用保険の基本手当を受給する場合、原則として離職票を使ってハローワークで手続きを行います。

離職票は、退職者本人が作成するものではありません。

雇用保険の被保険者が離職した場合、事業主が資格喪失届や離職証明書を提出し、手続きを進めます。

離職票が必要なのに届かない場合は、まず派遣会社へ手続き状況を確認しましょう。

注意
離職票が届かない場合でも、会社側の手続きが進んでいるかを確認したうえで、必要に応じてハローワークへ相談しましょう。

⑤失業保険は契約満了なら必ずもらえる?

契約満了だからといって、必ず失業保険を受給できるわけではありません。

雇用保険の基本手当には受給要件があります。

原則として、離職前2年間に雇用保険の被保険者期間が通算12か月以上必要です。

ただし、倒産・解雇などの場合や、期間の定めのある労働契約が更新されなかったことなど一定の場合には、離職前1年間に被保険者期間が通算6か月以上で受給資格を満たす場合があります。

契約満了の場合も、契約更新の希望をしていたか、更新の明示があったかなど、具体的な事情によって離職理由の扱いが変わる場合があります。

そのため、「契約満了だから自己都合」「契約満了だから会社都合」と決めつけないことが大切です。

契約満了なら自己都合になる?

ここは特に注意したいポイントです。

契約期間が終了して更新されなかった場合でも、離職理由は契約内容や更新の希望などによって判断されます。

例えば、契約更新が明示されていて、本人が更新を希望していたにもかかわらず更新されなかった場合など、一定のケースでは特定理由離職者に該当する可能性があります。

一方、本人が更新を希望していなかったケースなど、事情が異なれば扱いも変わります。

最終的な離職理由は、会社から提出された内容だけで機械的に決まるとは限りません。

会社と本人の主張が異なる場合、ハローワークが事実関係を確認したうえで離職理由を判断します。

大切なこと
離職票の離職理由に納得できない場合は、そのままにせず、ハローワークで自分の事情を説明しましょう。

離職票が届いたらハローワークで手続き

失業保険の受給を希望する場合は、離職票を受け取った後、住居所を管轄するハローワークで手続きを行います。

厚生労働省によると、基本手当の受給手続きには離職票1・2などの書類が必要です。

また、受給手続きは離職票を提出するだけではなく、求職の申し込みも行ってからスタートします。

そのため、次の仕事がまだ決まっていない場合は、離職票が届いたら早めにハローワークへ確認しましょう。

失業保険はいつからもらえる?

基本手当は、受給資格が認められたからといって、その日に振り込まれるわけではありません。

受給手続き後、原則として4週間に1回の失業認定を受けながら支給されます。

また、自己都合による離職など一定の場合には給付制限があります。

現在の制度では、正当な理由のない自己都合退職について、退職日が2025年4月1日以降の場合、原則1か月の給付制限となっています。

ただし、離職理由によって扱いが異なるため、自分がどのケースに該当するかはハローワークで確認してください。

契約満了前に次の仕事を探したほうがいい?

個人的には、次の仕事を続けたいなら、契約満了前から動いておくことをおすすめします。

派遣営業の立場からすると、契約終了日が決まっているスタッフについては、次の仕事を探す時間があります。

そのため、

「契約が終わってから次の仕事を探す」

よりも、

「契約が終わる前に次の仕事について相談する」

ほうが、空白期間を作りにくくなります。

営業経験8年から見た「契約満了前に確認しておきたいこと」

契約満了が近づいたら、私は次の5つを確認しておくことをおすすめします。

  1. 契約終了日はいつか
  2. 更新するのか、終了するのか
  3. 次の仕事を希望するのか
  4. 次の仕事が決まらない場合、雇用契約はどうなるのか
  5. 退職する場合、離職票などの書類はどうなるのか

特に「次の仕事を紹介してほしい」という希望があるなら、派遣会社の担当者に早めに伝えておくことが重要です。

派遣の契約満了後にやってはいけないこと

契約終了日まで何も確認しない

契約終了日を過ぎてから次の仕事を探し始めると、就業開始までに空白期間ができる可能性があります。

次の仕事を希望していることを派遣会社に伝えない

同じ派遣会社で働き続けたいなら、その意思を担当者に伝えておきましょう。

離職票の離職理由を確認しない

離職票が届いたら、離職理由も確認しましょう。

実際の事情と異なる場合は、ハローワークに相談することができます。

「契約満了だから失業保険は必ずもらえる」と考える

失業保険には受給要件があります。

契約満了という事実だけで受給が決まるわけではありません。

派遣の契約満了後の流れをまとめると

契約満了が近づく

契約終了日を確認

次の仕事を希望するか決める

同じ派遣会社で次の仕事を探す

または

派遣会社との雇用契約を終了する

退職する場合は離職票などを確認

失業保険を利用する場合はハローワークで手続き

まとめ|契約満了後は「次の仕事」と「手続き」を早めに確認しよう

派遣の契約満了が近づいたら、まず確認したいのは「契約が終わった後にどうするか」です。

同じ派遣会社で次の仕事を探すこともできますし、派遣会社との雇用契約が終了する場合は、離職票や失業保険などの手続きが必要になることがあります。

特に重要なのは、契約満了=必ず自己都合退職、契約満了=必ず失業保険がもらえる、と単純に考えないことです。

更新を希望していたか、契約内容はどうなっていたか、次の派遣就業が決まっているかなどによって扱いが変わる場合があります。

派遣営業経験8年の私からすると、契約満了を迎えてから慌てるより、満了前に次の仕事と退職後の手続きを確認しておくことが一番大切です。

次の仕事を探したい人は、契約終了日を確認したうえで、早めに派遣会社へ相談してみましょう。

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