「派遣営業って、営業活動が中心の仕事ですよね?」
私も派遣営業として働く前は、企業への営業や派遣スタッフへの仕事紹介など、営業活動が仕事の中心だと思っていました。
しかし、実際に人材派遣営業として8年間働いてみると、イメージは大きく変わりました。
営業活動だけではなく、トラブル対応や企業・派遣スタッフとの調整に多くの時間を使う日があります。
スタッフの遅刻や欠勤、就業開始日の変更、契約終了に関する相談、職場でのトラブルなど、予定通りに進まないことは珍しくありません。
そして、トラブルが起きたときに企業とスタッフの間に入って調整するのも、派遣営業の重要な仕事です。
この記事では、派遣営業を8年間経験してきた私が、実際に経験したトラブルをもとに、派遣営業で大変だと感じる仕事、トラブル対応の流れ、対応で大切なこと、そして仕事のやりがいまで紹介します。
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この記事で分かること
- 派遣営業でトラブル対応が大変な理由
- 実際に経験した派遣営業のトラブル5例
- トラブルが起きたときに営業が何をするのか
- トラブル対応で大切な考え方
- 派遣営業で身につく調整力・交渉力
- 大変な仕事の中で感じる派遣営業のやりがい
派遣営業で一番大変なのはトラブル対応?
私が派遣営業を8年間経験してきて感じるのは、大変な仕事の一つがトラブル対応だということです。
もちろん、新規営業や人材の提案、スタッフフォローなども簡単な仕事ではありません。
ただ、トラブル対応は予定していないタイミングで突然発生することがあります。
しかも、問題が起きたときには、営業だけで完結しないケースが多くあります。
- 派遣スタッフ
- 派遣先企業
- 自社の上司や社内担当者
など、複数の関係者とやり取りしながら、解決に向けて動く必要があります。
特に大変なのが、「何が起きたのか」を早く確認し、「誰に何を伝えるか」を判断しなければならないことです。
なぜ派遣営業のトラブル対応は大変なのか
関係者が多い
派遣営業は、企業とスタッフの間に入って仕事をすることが多くあります。
そのため、トラブルが発生すると一人だけに確認すれば終わるとは限りません。
企業側の認識を確認し、スタッフ側の事情も聞き、必要に応じて社内へ報告する必要があります。
すぐに対応しなければならない
トラブルは、営業の都合に合わせて発生してくれるわけではありません。
始業直前の連絡や、就業中の相談など、急ぎで対応しなければならないケースもあります。
私自身、予定していなかった連絡が入ったことで、その日のスケジュールを変更して対応したこともあります。
原因が一つとは限らない
トラブルの原因が単純ではないケースもあります。
仕事内容の認識違い、人間関係、勤務条件、連絡ミスなど、複数の要因が重なっていることもあります。
そのため、表面的な問題だけを解決するのではなく、「なぜトラブルが起きたのか」まで確認する必要があります。
精神的な負担が大きい
トラブル対応では、企業やスタッフから厳しい言葉を受けることもあります。
何か問題が起きると、通常の営業活動とは違った緊張感があります。
その場を収めるだけでなく、今後同じことが起きないように考える必要もあるため、精神的な負担が大きくなりやすい仕事です。
派遣営業で実際に経験したトラブル5例

ここからは、私が派遣営業として実際に経験したトラブルを紹介します。
トラブル① 初日同行でスタッフが寝坊
派遣スタッフの就業開始初日。
私は待ち合わせ場所でスタッフを待っていました。
しかし、予定の時間になってもスタッフが来ません。
そして始業時間の5分前に電話が入りました。
「すみません。寝坊しました。」
ここで営業として必要なのは、スタッフを叱って終わることではありません。
まずは派遣先企業へ向かい、
- 遅刻の報告
- お詫び
- その後も受け入れてもらえるかのお願い
を行いました。
初日の遅刻は企業側にも不安を与えます。
だからこそ、できるだけ早く企業へ事情を伝え、影響を最小限に抑えることが重要でした。
トラブル② 就業開始日が延期になった
職場見学が終わり、就業開始日も決定。
スタッフにも開始日を伝えていました。
ところが、その後に派遣先企業から、
「受け入れ準備が間に合わないので、1週間延期してほしい」
という連絡が入りました。
営業としては、企業からの要望をそのままスタッフへ伝えるだけでは終わりません。
就業開始日が変われば、スタッフの収入にも影響する可能性があります。
そこで私は、企業へ事情を確認し、スタッフへの影響を考えて補償できないか交渉しました。
企業側の事情もありますが、スタッフ側にも生活があります。
こうした双方の事情を考えて調整することが派遣営業の役割だと感じたケースです。
トラブル③ 「今日で契約終了したい」と企業から相談
企業から、
「今日で契約終了したい」
という相談を受けたこともあります。
しかし、契約内容を確認すると、すぐに終了できる状況ではありませんでした。
そこで、
- 契約上のルールを確認
- 企業へ説明
- スタッフへ説明
- 今後の終了時期を調整
- 必要に応じて後任スタッフを提案
という流れで対応しました。
このようなケースでは、営業自身が契約内容を理解していなければ、企業にもスタッフにも正しく説明できません。
派遣営業は営業職でありながら、契約や就業条件を確認しながら調整する場面も多くあります。
トラブル④ 契約を更新した後に「やっぱり終了したい」と企業から相談
契約を3か月更新した後に、企業から、
「やっぱり契約終了にしたい」
という相談を受けたこともあります。
すでに契約終了まで30日を切っていたため、契約内容を確認しながら調整を進めました。
このようなときも、営業は企業の希望だけを聞いて終わるわけにはいきません。
契約内容、スタッフへの影響、今後の人員などを整理しながら対応します。
こうした経験を通じて、派遣営業は契約内容を理解して企業に説明する力も必要だと感じました。
トラブル⑤ スタッフから突然の相談
派遣営業のトラブルは、企業からだけではありません。
スタッフから突然、
- 電車に乗れない
- 出社できない
- 勤怠システムにログインできない
といった相談が入ることもあります。
こうした連絡は、その瞬間に予定していなかった対応が必要になるため、営業側にも負担がかかります。
ただし、何か問題が起きている以上、まずは状況を確認する必要があります。
そのうえで、企業とスタッフの双方へ必要な連絡を行います。
トラブル対応で一番大切なのは「対応スピード」
派遣営業を8年間経験してきて、トラブル対応で最も重要だと感じているのが、対応スピードです。
問題が起きたときに放置すると、企業側やスタッフ側の不安が大きくなる可能性があります。
だからこそ、私はまず、
- 企業へ報告する
- スタッフへ確認する
- 事実関係を整理する
- 解決策を考える
- 関係者へ説明する
という流れで動くことを意識していました。
すぐに解決策を出せない場合でも、まず状況を確認し、次にいつ連絡するのかを伝えるだけで、相手の不安を抑えやすくなります。
トラブル対応では「誰が悪いか」より「どう解決するか」を考える

トラブルが起きると、「誰が悪いのか」を考えたくなることがあります。
しかし、派遣営業の立場では、それだけでは問題は解決しません。
大切なのは、
「今どうすれば問題を小さくできるか」
を考えることです。
例えばスタッフが遅刻してしまった場合、原因を確認することは必要です。
ただし、その時点で最も重要なのは、派遣先企業への説明や、その後の受け入れについて調整することです。
原因分析は、問題が落ち着いた後に再発防止のために行うという考え方も重要です。
派遣営業は企業とスタッフの「調整役」
派遣営業は、企業だけの味方でも、スタッフだけの味方でもありません。
企業とスタッフの双方が納得できる着地点を探すことが重要な役割です。
例えば、企業から厳しい要望を受けた場合でも、スタッフ側の事情を無視するわけにはいきません。
反対に、スタッフから相談を受けたとしても、企業側の事情を無視することはできません。
だからこそ、
- 双方から話を聞く
- 事実を整理する
- 契約や条件を確認する
- 現実的な解決策を考える
- 必要に応じて交渉する
という調整力が必要になります。
トラブル対応で身につく派遣営業のスキル

トラブル対応は大変ですが、営業として成長できる部分もあります。
調整力
企業とスタッフの双方の事情を確認し、どこで折り合いをつけるかを考える力が身につきます。
交渉力
企業へ説明したり、スタッフ側への影響を考えて条件面を交渉したりする経験が増えます。
問題解決力
起きている問題を整理し、「次に何をするか」を考える力が鍛えられます。
冷静な判断力
急なトラブルでも、感情的になるのではなく、事実関係を確認しながら対応する力が身につきます。
トラブル対応が大変だからこそ、やりがいもある
派遣営業のトラブル対応は、決して楽ではありません。
予定していなかった仕事が突然入ることもありますし、複数の関係者と同時に調整することもあります。
それでも、トラブルを乗り越えた後に、企業やスタッフから、
「ありがとう」
と言ってもらえることがあります。
私自身、8年間派遣営業として働く中で、こうした瞬間に大きなやりがいを感じてきました。
トラブル対応を通じて身についた調整力や交渉力は、営業として今でも自分の財産だと感じています。
派遣営業のトラブル対応はきつい?
ここまで紹介したように、派遣営業ではトラブル対応を避けて通れない場面があります。
特に、
- 急な連絡に対応する
- 企業とスタッフの双方に説明する
- 契約内容を確認する
- 解決策を考える
- 再発防止まで考える
といった業務が重なると、負担は大きくなります。
そのため、「派遣営業は楽な営業ではない」と感じる人もいるでしょう。
一方で、トラブル対応を経験するからこそ、営業としての対応力が鍛えられるのも事実です。
派遣営業の仕事は「営業」だけではない
派遣営業になると、企業への営業活動だけをしていればいいわけではありません。
スタッフの就業後のフォロー、契約の確認、企業との調整、急なトラブルへの対応など、さまざまな業務があります。
私が派遣営業として8年間働いてきて感じたのは、「人材営業」というより「人と企業の間を調整する仕事」という側面も大きいということです。
営業活動が得意であることはもちろん大切です。
それに加えて、問題が起きたときに逃げずに向き合えること、相手の話を聞けること、状況を整理できることも重要です。
まとめ|派遣営業で大変なのはトラブル対応。でも、それが営業力になる
派遣営業は、企業への営業活動だけを行う仕事ではありません。
私が8年間経験してきて、特に大変だと感じたのが、突然発生するトラブルへの対応と、企業・スタッフ双方との調整です。
今回紹介したように、
- 就業初日のスタッフの寝坊
- 就業開始日の延期
- 契約終了に関する相談
- 契約更新後の終了相談
- スタッフからの突然の相談
など、予定外の出来事が発生することがあります。
そんなときに大切なのは、
- 早く動く
- 事実を確認する
- 関係者へ報告する
- 解決策を考える
- 必要なら交渉する
- 再発防止まで考える
ということです。
トラブル対応は大変ですが、その経験を積むことで、調整力・交渉力・問題解決力・判断力が身につきます。
そして、企業とスタッフ双方から「ありがとう」と言ってもらえたときには、大きなやりがいを感じます。
派遣営業は、営業活動だけではなく、人と企業の間に立って問題を解決する仕事でもあります。


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